2013年5月6日に行われた13路盤大会のレポートです。
ゴールデンウィーク最終日の5月6日(月曜日)、
絃で3度目となる囲碁大会が催されることとなりました。
今回の大会では
張栩九段が推奨していることでも知られる13路盤を採用。
13路盤の特長は
コンパクトで対局時間が短いにもかかわらず
布石・中盤戦・ヨセ(序盤・中盤・終盤)という
囲碁の三大要素がしっかり存在することにあるといわれます。
通常の19路盤はその広大さゆえ
つかみどころがむずかしく対局時間も長くなりがちなので、
級位者の方などは無理して19路盤で打つより
13路盤でたくさん打つほうが上達が早いのではないかと思います。
この日の参加者は10名。
ペア碁大会のときと人数は同じですが
また少し顔ぶれに違いがあり
新鮮な気持ちで迎えることが出来ました。
参加者10名のうち6名が3段以上という棋力の高さも今大会のポイント。
強豪ぞろいのなか
序盤、中盤、終盤、スキがない戦いを演じたのは・・・・?
今回待望の初参戦となったのがこちらの少年。
初段で参加してくれた鈴木くん。
対局中はつねにポーカーフェイスで感情を一切表に出さない
勝負師向きのタイプ。
碁は早打ちで比較的勢力志向の印象です。
そして、初参加ながら真っ先に参加のメールを送って下さったのが
こちらの北川さん。
北川さんはこのホームページもよくご覧になってくれているとのこと。
1級で参加していただくことになりました。
なお、今回の手合い割は
「段級差1=定先、段級差2=逆コミ」などといったものになっていますが
これだと通常の19路盤のものよりわずかながら下手(したて)に有利になるので、
波乱の展開も期待されるところです。
10時30分頃に大会がスタート。
開始早々(10分もかからず)相次いで勝ち名乗りを上げたのはともに3段の畑中兄弟、
兄ひろくんと弟しゅうとくんでした。
今回もこの2人が主役となりそうな展開です。
午後に入って、安定した内容で勝利を重ねる4段の畑中さん(畑中兄弟のお父上)、3段のもりさん、
そして3回戦で大逆転劇を演じたひろくんが4連勝でトップを並走。
果たして誰が抜け出るのか・・・・。
とそのまえに、3回戦では、初段のごんしょうくんも魅せてくれました。
優勝候補と目されるしゅうとくんを相手に会心の打ちまわしを見せ見事勝利!
逆コミ6目半というハンデをもらってはいましたが、
初段と3段という棋力の差はなかなか埋めがたいのが常。
今回の勝利が自信へつながってくれることでしょう。
そして5回戦、ひろくんがしゅうとくんに敗れ
全勝対決となった畑中さん対もりさんの一局が事実上の決勝戦となりました。
そしてその結果は・・・
畑中さんが勝利!
畑中さんは最終戦(6回戦)でしゅうとくんに惜敗しますが
スイス方式によって1位をキープ。
畑中さんは、13路盤で事前に練習をしてくれていたそうです。
19路盤とはいくらか感覚的に違う部分があるので
いいイメージで対局へ臨めたのかもしれません。
息子さんたちに劣らぬ成長をうかがわせる見事な優勝となりました。
2位から4位の方々がこちら。
もりさん 10月の河口湖駅前囲碁大会に続いて今回も2位と大活躍でした
5勝を挙げたひろくん 駅前囲碁大会、ペア碁大会に続いてこの大会でも3位を獲得
そのようなわけで、今回は畑中ファミリー大活躍の結果となりました。
なお、今回も最終局より1局取材させていただきましたので、
そちらをご紹介。
結果的には優勝者の唯一の敗局となりましたが
畑中さん対しゅうとくんの対局です。 → こちら(SGFファイル)
(2013.5.11)